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zoom RSS FFW SS 「トロイアへ」

<<   作成日時 : 2013/09/24 18:26   >>

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FFWが好きなので、ついに部屋をつくってしまいましたww
ここでは管理人の妄想…ではなく空想や、SSをアップしていきます。
当たり前ですが、版権元様とは何の関係もありません。
また、ややこしいですが、プレイ日記のカテゴリーは「ゲーム」にしていますので、ご注意を。

〜SSに関して〜
・好きなカップリングはエジリディ、パロレオ、カイポロです。
・最近双子が大好きなので、双子の話が多くなるかもしれません。
・更新はかなりゆっくりです。
・文章力の低さが原因で読みにくいところがあるかも知れません。
・閲覧により、気分を害されても、責任はとれません…。


以上のことを了承された方のみどうぞお進みください。







今回は、パロムが神官修行でトロイアへ行く前日の話です(*^^*)

★★★

「トロイアへ」


「…ただいま」
 帰宅すると、すでにポロムは帰ってきていたらしい。なかから「おかえり」という声が聞こえた。台所からは料理をする音が聞こえる。俺はそのまま台所へと歩を進めた。
「パロム、トロイアへ行くんだって?」
 耳聡い姉は俺が台所の椅子に座った瞬間、声をかけてきた。それにしても、声をかけてくるなど珍しい。お互い忙しいうえに、俺はなんとなくポロムを避けていたから、ここ最近は必要最小限しか会話をしていなかったのだ。
「…ああ、そうだけど」
 俺はめんどくさそうに答えた。
「なんでそんなに機嫌が悪いの?…そんな調子でトロイアへ行って、神官の方々を怖がらせないでよね」
 俺はハァとため息をついた。ポロムに指摘されなくても、機嫌が悪いことも、このままトロイアへ行くのもまずいことは分かっている。でも、気乗りがしない仕事なんだから、仕方がないだろ?
「別に、好きで行くわけじゃないし」
「何よ、それ…。久しぶりに黒魔法を使える機会があるんじゃない?トロイアには綺麗な女性も多いし、絶対に喜んでると思ってたのに」
 ポロムの言葉に、毒が含まれているような気がするのは、気のせいなのだろうか。
「いいところはその二点だけだろ。だいたい新しい神官を指導するって黒魔道士の俺に何をしろっていうんだ?普通に考えてポロムが行くべきだ。ポロムが行ったほうが神官も喜ぶと思うし、俺は誰かの修行の手伝いじゃなくて、自分の修行をしたいから、他人にかまってるヒマはない」
 ポロムは表情に驚きを隠せないでいた。それもそうだろう。俺がこんなふうに饒舌になるのは久しぶりだからな。
「…神官の方の修行をすることで、パロムの修行になると長老が判断されたんでしょ。なら、それに従わないと。長老にも考えがあるでしょうし」
 はい、来た。俺がポロムを避けていた大きな理由の一つだ。
 ポロムは俺に説教するときは、何かと長老を持ち出す。しかも、俺が先に長老から聞いていた話とかぶることも多い。長老は間違いのない大賢人ではないのに、どうしてそんなに長老の言うことを信じられるのだろう?俺はそれが理解できない。
「じゃあ、なんだっていうんだ。その、素晴らしい長老の考えっていうのは」
 俺がそう言ってやると、ポロムは「そ、それは…」と言葉を詰まらせた。ほらな、やっぱり何にも分かってないじゃないか。
「ポロムが行ったほうがいい。俺が行っても、向こうはがっかりするだろ。俺だって嫌だし」
 すると、ポロムはいきなり不機嫌な表情になった。
「そんなこと、絶対にトロイアでは言わないでよ」
「うっさいなぁ。分かってるよ」
 俺は椅子から立ち上がると、台所から出て行った。後ろでポロムが「ちょっと、パロム!」と呼び止めている気がするが、そんなの無視だ。俺は自室のドアを開けた。 

☆☆☆

「…」
 だんだん手元が暗くなってきたので、顔を上げた。時計を見ると、もうすぐ七時だ。そろそろ夕食の時間か。
 俺はトロイアへ行くための荷造りをしていた。でも、なかなかはかどらない。まだ半分ほどしか終わっていない…。
 その大きな原因は、間違いなく、自己嫌悪だ。
 これでしばらくの間、ポロムと離れるというのに、どうしてあんなふうにふるまってしまったのだろう。とりあえず愚痴を言って、ポロムの意見に反発しただけ。今回は全面的に俺が悪い。
 とはいっても…、どんな顔をして夕食を食べろと。二人しかいないというのはこういうときに、ツラい。
 そんなことを考えていると、タイミングが悪く、ポロムが「夕ご飯、できたよ」と部屋の外から声をかけてきた。俺は分かったと返事をすると、重い腰を上げて食卓へと向かった。

 ポロムはすでに食卓について、俺を待っていた。
「…!」
 食卓には俺の好物が並んでいた。どうやら、ポロムはわざわざ忙しい合間をぬって、新たに食材を買い足し、俺のために作ってくれたらしい。
 俺は驚きつつも、とりあえず食卓についた。すると、ポロムはそれを待っていたかのように、ためらいがちに話し始めた。
「あの、パロム…さっきはごめんね。パロムが私から長老の話を聞くの、嫌がってるって分かってるくせに、話しちゃった。…明日からは、私の小言からも離れられるね」
 ポロムはさみしそうに笑った。
 その笑みを見た途端、俺は唐突に悟った。
 今まで自分がしてきたことがとてもポロムを傷つけていたことを。
 すぐに謝らなければ…。
「いや、俺こそポロムに当たって悪かったよ…」
 やはり、謝罪の言葉は素直に出てきてくれないらしい。俺の性格は相当ひねくれているな…。
「…」
 ポロムは驚きの表情を浮かべ、俺を凝視していた。
「…」
「…」
「…あのさ、それ食べていい?」
 沈黙に耐えかねて、尋ねると、ポロムはやっと現実に戻ってきたようだ。ニンマリとした謎の笑みを浮かべると、「おかわりあるから、いっぱい食べてね」と答えてくれた。
 そのあとはポロムと話がはずみ、久しぶりに楽しい食事になった。

☆☆☆

 次の日の朝…つまり、俺がトロイアへ発つ朝。
「パロム、その…お仕事頑張ってね」
「ああ、ポロムこそミシディアをちゃんと護れよ」
 ポロムはわざわざ船着き場まで見送りに来てくれた。
「神官の方を脅したりしないでね」
「…そんなことするかよ。いったい俺を何だと思っているわけ?」
「あはは、さすがにパロムでもそんなことしないよね」
 ポロムが笑い出したので、俺は軽く睨んでおいた。
「じゃあ、パロム、道中気をつけて」
「…ありがと」
 俺は船へと乗り込んだ。新米神官の腕次第だが、これでいったんミシディアやポロムとはお別れだ。
 船が出航した。
 ポロムが手を大きく振っているのが見える。俺も手を振り返した。

                   (終)

★★★

ここからはあとがきです。
初SS書き終えることができました!
パロム&ポロムの双子は大好きなので、書いていてとっても楽しかったです(*´▽`*)
トロイアへ行くまでに2人の冷戦(?)は終わっていてほしいなぁと思いながら書きました。

読みにくい点など多々あると思いますが、読んでくださった方、ありがとうございました!
また書けたら、更新したいと思います(*^_^*)
ではでは、お疲れさまでしたっ!

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